【アメリカ】ビザ申請中に運転免許の更新を行う方法は?カリフォルニアのAB-60【DMV】
こんにちは!サエコです。
今回はカリフォルニアで取得できるAB-60についてお話ししたいと思います。
通常、運転免許を更新すると「5年後の誕生日まで有効」のようにキリよく発行してくれるのですが、留学生や駐在員を含む非アメリカ市民の場合、ビザの有効期限=運転免許の有効期限となっている方が多いのではないでしょうか。
ビザそのものは期限が切れる数ヶ月〜最低1ヶ月前には更新手続きを開始するとしても、実際に運転免許の更新をする時には、まだ新しいビザが出ていない、いわゆる「ステータスなし」の状態になっていることが十分あり得ます。
グリーンカード(永住権)を申請して結果待ちの方にも同じことが言えますね。
特に2018年になってから深刻な人手不足が続いている移民局では、全てのビザに関する作業が滞っているのが現状です(2018年8月現在)。
このステータスなしの期間はいわゆるグレースピリオドなので、アメリカ国外に出ない分には結果が出るまでアメリカに滞在することは可能ですが、ステータスが証明できなければ運転免許の更新ができず、仕事や通学に支障が生じてしまいます。
カリフォルニア州の場合、AB-60と呼ばれるステータスがない人でも運転免許を取得できる制度があります。
- どんな人が取得できるのか
- 取得には何が必要なのか
など、今回はAB-60に関してご紹介したいと思います。
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Contents
ビザ申請中に運転免許が切れたら
冒頭にもご紹介した通り、ビザを更新中で結果が届いていないのに運転免許が切れてしまう場合。
そもそも、ビザの結果を待っている間にアメリカで運転免許は取得できるのか否かですが、これは州によりけりなので、ひとまずDMVに相談してみるのが一番です。
州によっては「有効な滞在証明書」がなければシステムに具体的な日付を入れることができず、一時的に有効なパーミットすら発行して貰えないこともあります(例:カリフォルニア州)。
逆に、ビザを更新中であることなど、ある程度の証明だけすれば数ヶ月〜数年分のパーミット/ライセンスがもらえる州もありますので、一度DMVに問い合わせてみましょう。
ちなみに、スーパーなどでお酒を買う時には有効期限が切れた運転免許でもとりあえず年齢証明に使えますが、銀行の手続きや飛行機に乗る場合など、期限切れの免許証では通じない場合もあります。
期限切れの免許証で運転していて警察に止められた場合、250ドル以上(※州により異なる)の罰金にも繋がります。
運転免許が切れていると、アメリカでの生活は何かと不便なものになってしまいますね。
ステータスなしでも申請できる運転免許AB-60
ここからはカリフォルニアで発行されるAB-60のご紹介です。
ちなみにABとはAssembly Bill=議会法案のことです。
AB-60は、主にメキシコなど南米からの不法移民が多いカリフォルニア州の現状から生まれた法案とも言えますが、ビザなどのステータスがない移民でも、カリフォルニア州内で運転ができる運転免許証です。
アメリカに不法入国後、そのまま滞在している住民に合法的な運転免許を与えるのはどうなのかという意見もありますが、試験などを経てライセンスを発行することで今よりも「交通安全の確保」につながるとして、州議会で成立しました。
AB-60はどんな人が取得できる?
それでは、AB-60を取得する権利のある人はどのような人なのでしょうか。
簡単に言うと、アメリカでの合法滞在の証明ができない外国人であれば、AB-60に申請することが可能です。
申請に必要なものは、身分証明書と、カリフォルニア州での在居証明ですが、これは詳しく後述したいと思います。
ちなみにAB-60は、上記したような銀行や飛行機に乗る際のIDにはならず、カリフォルニア州外での運転にも使うことはできません。
AB-60取得に必要なもの
ここからはAB-60の取得に必要なものをご紹介します。
新規取得の場合
今までに運転免許を取得したことがなく、AB-60が初めての免許となる場合には下記を用意しましょう。
- カリフォルニアに住んでいることが証明できる書類
- 有効なパスポート
ビザ関連の書類や、ソーシャルセキュリティーナンバーもあれば一応用意して行きましょう。
すでにカリフォルニアの運転免許を持っている場合
すでにカリフォルニア州で運転免許を取得済みで、ビザの有効期限と同時に免許も失効。ビザの更新中(グリーンカード申請中)で、結果を待っている間は免許の更新ができない・・・というケースです。
この場合は、DMVに
- カリフォルニア州の運転免許証(失効していてもOK)
- カリフォルニアに住んでいることが証明できる書類
- パスポートやビザ関連の書類(これは念のため)
を持参しましょう。
ランダムに届くDMや、友人からの手紙の封筒に書かれている住所などでは承認されませんので、ご注意ください。
ちなみに、DMVが公式に発表しているAB60の必要書類情報はこちらから見られます。
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DMVでAB-60を取得する方法
AB-60を取得するためには、上述した必要書類を持ってDMVに行きましょう。
あらかじめオンラインで予約が取れれば待ち時間短縮になってベターですが、閉館の1時間前くらいまでに駆け込めば、列に並んだとしてもギリギリ処理してもらえる可能性もあります(あまりに人が多い場合は列が途中で切られますが・・・)。
予約が数ヶ月先まで取れない!という場合、諦めずに直接行ってみましょう。
閉館ギリギリの方がDMVも早く終わらせたくてテキパキ処理してくれることが多いです。(笑)
もちろん時間が許すのであれば、朝一に行って並んだ方が処理してもらえる可能性としては確実です。
ちなみに、オンライン予約はこちらからDMVのオフィスを選んで行うことが可能です。
受付を済ませる
DMVに着いたら、まず受付で何をしに来たのかを聞かれますので、AB-60を取得したい旨を伝えましょう。
そうすると、すでに運転免許を取得したことがあるのかないのか、そして住所の確認などが行われるので、持って来た書類等をここで見せます。
それが終わると番号札を受け取り、次に進むべきカウンターを指示されます。
必要フォームの書き込み
これまでDMVでは運転免許を取得する際など、名前や生年月日などを手書きで記入する必要がありました。クリップボードとペンを渡されて書き込んだことがある方も多いのではないでしょうか。
必要情報も最近はコンピュータで入力することができるようになり、ペーパーテストを受験している人と同じエリアで必要事項の記入を行うことになります。
- 名前
- 生年月日
- 住所
- DMVに来た目的(AB-60というカテゴリはないので、Drivers Licenseを選びましょう)
ここで、住んでいる住所と郵便物の受け取り住所が違う場合、2つ目の住所を申告することは可能ですが、やはりその住所に「カリフォルニアに住んでいることが証明できる書類」が届いていることを証明する必要がありますので、注意が必要です。
また、このフォームはこちらからオンラインでも入力可能なので、あらかじめ記入しておくと時間のセーブにもなりますね。
必要に応じて試験を受ける
今回のAB-60が初めて運転免許の取得となる場合は、通常の免許と同じように試験を受け、料金(2018年8月現在35ドル)を支払う必要があります。
その場合、オフィスの時間に余裕がある場合は同じ日にペーパー試験を受けられますので、しっかりと勉強しておきましょう。
ドライビングテストは予約が必要なため、改めて出直す必要が出てくるかと思いますが、ペーパーテストをパスすれば、ひとまずパーミットがもらえますので、運転の練習をして後日ドライビングテストを受けましょう。
視力検査と写真撮影
ドライビングテストに合格、もしくはすでにカリフォルニアの免許を取得済み→ステータスの都合で更新できない人はこのプロセスに移ります。
所定のカウンターにて視力検査と親指の指紋採取、そして写真撮影を済ませ、紙のパーミットを受け取ります。
ちなみにすでに免許を取得→失効した人がAB-60に切り替える場合は特に料金は発生せず、簡単に済ませることができます。
あとは待つだけ!
ここまで済ませれば、あとはAB-60のカードが届くのを待つだけです。
通常2〜3週間で郵送されてきますが、それまでは受け取った紙のパーミットを所持して(期限切れの免許がある場合にはそれも一緒に携帯して)運転しましょう。
後日届くカードの見た目は通常の運転免許とほぼ変わりませんが、右上に「FEDERAL LIMITS APPLY」と書かれているため、これでAB-60であることが分かります。
そして無事にビザやグリーンカードを取得後、通常の免許に切り替えたい場合にはDMVに行けばすぐに切り替えてくれます。
もしくは、発行されたAB-60の有効期限が近づくのを待って、次回の更新で通常の免許に戻すのでもOKです。
まとめ
いかがでしたか?
今回はカリフォルニア州でステータスがなくても取得できるAB-60についてご紹介しました。
AB-60は、
- カリフォルニアに住んでいることを証明すること
- 自身の身分証明を行うこと
で取得可能になりますので、ビザの更新中などでステータスが無く困っている場合にはぜひ参考にしてみてください。
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