英会話は直訳でなくニュアンスの違いを見極めるのが肝心!

2018年3月25日

 

私は同時通訳をするようなゴリゴリの本業通訳というわけではないのですが、色々な会社さんや出張・展示会で来られた方について回る「便利屋通訳」みたいなことをしています。

先日、たまたまYouTubeで見つけた動画に登場した日本人通訳さんの英語の訳し方に疑問を持ってしまいました。

なんだか変な通訳をする人だな・・・とスルーすることもできたのですが、これは英語を汲み取る力に関する話ができるのではないかと思い、今回の記事を書くに至りました。

 

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私が見た動画はとある展示会で、日本人技師がご自身の作品をプレゼンする様子でした。

日本人らしい、とても繊細で美しく素晴らしい作品で、その業界に詳しくない私も最初から最後まで見てしまう興味深いコンベンション動画でした。

今回私が疑問を持ったのは、この日本人技師に付いていた通訳の英語です。

 

真面目な日本人が陥りがちな「ド直訳」

知ってる単語が出てこない?暗記だけで英会話が成り立たないワケ!にも書いた通り、詰め込み型教育を受けた日本人であればある程度の英語の語彙力は備わっています。

そして冒頭でお話しした日本人通訳さんも、例によって英語の語彙力はあるのだと思います。

カタカナ訛りの英語ではありましたが、難しい単語もポンポン出るし、きっと動画中の展示会での業界用語であろう専門的な単語も理解しているようでした。

ただ、ところどころで通訳が間違っている。

というか、通訳相手の職人さんがおっしゃったことをきちんと理解してアウトプットしていない印象を受けました。

人の批判をするのは良くないことなので、こういった記事を書くのも如何なものかと思われそうですが、それでも「プロとして」通訳を行うのであれば、話し手が言いたいことを読み取って、直訳と違う言葉選びになったとしても、本来意図していた内容を伝えることを優先すべきだと思うのです。

英語のニュアンスを汲み取るセンスを身に付ける

日本語に限らずもちろん英語にも「雰囲気」や「ニュアンス」、「意図する裏の意味」などが存在します。

それらをいかに汲み取って話の本意を理解するかが正しい通訳への道となります。

同じ単語でもその時の会話で違う意味の場合がある

例えば「○○が面白い」と会話の流れで言われた場合。

バラエティ的な面白さ「funny」で言っているのか、興味深いというニュアンスで「interesting」なのか、はたまた魅力的だという意味合いで「attractive」なのかは、それまでの話の流れや、本来伝えたいポイントで変わってきます。

そこをきちんと理解、もしくは事前に通訳内容について勉強なり打ち合わせなりを十分にできていないと、トンチンカンな通訳をしてしまいます。

そもそも言ってもいないことを伝えてしまっている場合も

通訳をする上であってはならないのが、話し手が言ってもいないことを勝手に付け加えて違った話を作り上げるということです。

そして、このタブーもこの日本人通訳の方はやっちゃっていました。

100歩譲って言われた日本語をド直訳し、ちょっと流れ的におかしい通訳をしてしまうことは起こり得るとしても、ストーリーを膨らませ、自分でアレンジして話してしまうと、それはもう「通訳」ではなくなり、第三者として会話に参加してしまっているのです。

我々通訳はあくまで翻訳機能を提供するだけであり、話をしている当人たちが気持ちよく、何より違和感なく会話を進められるようにすることが務めなのですが、今回私が見つけた動画のように通訳が出しゃばると(こともあろうにドヤ顔で)変な空気になって終わりを迎えます。

通訳者は空気のように、まるでその場にいないかのような薄い存在で良いのです。

 

まとめ

TOEIC満点だから、アメリカに10年住んでるから、名門大学を出ているから、必ずしも完璧な通訳ができるわけではありませんし、そもそも完璧な通訳など存在しないのかもしれません。

だからこそ、その人の感性が問われる職業であり、その前提としてきちんとした英語力がないと務まらないお仕事でもあります。

この英語の感性は普段の会話にも求められることで、相手が言っていることをきちんと受け止めることで、こちらも正しい英語で返せるようになるのです。

本来「相手の感情を読む」のは日本人のお家芸であり得意分野です。

その感覚を生かしてぜひ英語のニュアンスも正しくキャッチできるようになりましょう!

 

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