2017年のTOEICは参考書不要!問題形式変更後の傾向と対策のコツ

2017年6月27日

TOEICの出題形式が2016年5月に変更されたことはご存知ですか?

基本的な部分は変わらないものの、リスニング・リーディングそれぞれ出題数が変わったため、勉強法も変えた方が良いのかどうかお悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回は私なりに新TOEICに挑む際の考え方などをまとめてみましたので、今までの点数を落としたくない方も、今後の受験でハイスコアを狙いたい方も必見です。

 

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TOEICの出題形式が変わったとはいえ、リスニングとリーディングそれぞれ495点ずつ、合計990点満点であることに変わりはありません。

それでは具体的にどの部分が変わり、どのように対策していけば良いのでしょうか。

新TOEICで変わったこと

新TOEICで変わったことを端的に言うと、リスニングでは写真描写や応答問題が減り、会話や説明問題が増加。そしてリーディングでは短文穴埋めが減り、長文や複数の文章から考える問題が増加しました。

これは、それぞれの問題がより英語での実生活に近いシチュエーションになったことになります。

今回私が新TOEICのサンプル問題を見た感想としては、正直新しい参考書の書い足しは必要ないと感じました。その理由も含めてお話していきます。

リスニングセクションの変更点

  • 写真描写問題が10問から6問に減少
  • 応答問題が30問から25問に減少
  • 会話問題が30問から39問に増加
  • 会話問題に3者で会話する問題が追加
  • 説明問題には口語的な英語が増加

より口語的な表現が出てくるように

例えば “I am going to”“I’m gonna” と表現されるなど、よりネイティブに近い表現が出てきます。

「1分で着くよ!」を “I am going to arrive in a minute!” ではなく、“In a minute!” と省略する表現などもネイティブ的ですね。

「そんなくだけた表現ってビジネスでも使うの?」と思われるかも知れませんが、確かによっぽど気心の知れた同僚などでもない限り、メールや手紙ではきちんとスペルアウトされた正しい表現をします。

しかし、ちょっとオフィスの廊下で立ち止まって会話をしたり、ランチミーティングをするなど、比較的カジュアルな場面も山ほど存在します。ガチガチに敬語を使って欲しい上司でもない限り、カジュアルな英語はたくさん使います。

これは学校でも近所付き合いでも同じことですが、汚いスラングなどはもちろん歓迎されません。

三者間会話=様々なタイプの人から英語を聞き取る力を

当然ですが、英語での会話も日本語の会話と同様、複数で交わされることが頻繁にあります。

  • ミーティングに向かう車内で同僚同士が会社のことについて話す
  • 同窓会で昔の友達と近状について話す
  • 喧嘩をした子どもたちと先生とのやりとり
  • レストランでカップルが何を注文するか迷っているとウエイターがその日のおすすめを紹介する

など、いま適当に思いついただけでも問題に使えそうな状況がいくつか思い浮かびます。

さらに、ビジネスマンと6歳の子どもでは話し方も全然違います。ミーティングでイギリス英語の人とアメリカ英語の人が話している場面かも知れません。

あるいは、最近の流れを受けて中国インドの訛りが入った英語が聞こえてくるかも知れません。

アジア系、中東系などアクセントの強い英語は初耳では絶対に戸惑います。日頃から色々な人種、年齢、立場の人の英語を聞く習慣をつけるとかなり耳が鍛えられるはずです。

Skypeレッスンも使える!

「TOEICを受験するんだからTOEIC用の参考書で勉強しないと・・・」と思っている方は大勢いるかと思いますが、そんなことはありません!特に今回の出題形式の変更により、TOEIC参考書の不要さが一段と上がりました。

先述した色々な人の英語を聞いてみると言うのは、スカイプレッスンなんかも大いに役に立ちます。自分も実際に会話の練習ができるので、一石二鳥ですね。

あとは英語でドラマや映画を見てみるなど、要は自然な英語力をどれだけモノにするかということです。

映画やドラマのお気に入りを一つ決め、何度も繰り返し見ていると、聞き取れる単語や表現が増えてくることを如実に感じられるかと思いますので、オススメの勉強法の一つです。

リーディングセクションの変更点

  • 短文穴埋め問題が40問から30問に減少
  • 長文穴埋め問題が12問から16問に増加
  • 文章を用いての穴埋めが追加
  • 文章読解問題が48問から54問に増加
  • 複数の文章からの問題が追加

リアルなシチュエーションから出題される

公式サイトのサンプル問題に「個人の中古車販売の宣伝」「ネットショッピングの後のカスタマーサービスとのメールのやりとり」からの出題がありますが、これらは本当にリアルなシチュエーションだと思います。

日本ではなかなか個人が個人に中古車を売ることはないかと思いますが、例えばアメリカでは日常茶飯事なことです。「車のメーカー」「走行距離」「最近修理したところ」などを羅列し、希望金額を提示して買い手を探す。そんな広告を街の掲示板やネットでもよく見かけます。

そんな生活に密着したところから出題される問題は、日本にいるとなかなかイメージがつきにくいかも知れません。

他にも携帯電話のグループチャットでの会話の画面を見て問題に答えるなど、日常と英語が近い人ほど有利な形になっています。

英単語のニュアンスへの理解が求められる

今までアカデミックな表現ばかり覚えていた方は出てくる単語をつい直訳しがちですが、今回の変更ではより口語的、自然な会話の理解力を求められます。

例えば「もちろん!」の意味で “Sure thing!” という表現を話し手が使ったとして、問題では何に対して「もちろん」と言ったのかを問われます。

“Sure” + “thing” で「確かなこと」 と訳してしまいがちですが、口語でのニュアンスを知っていればすぐに答えは導き出されます。

英語を正しく理解していればいるほど、読んでいる途中でも次々とマークシートが埋まるようになります。

複数の文章を読む場合は情報を見逃さないように!

画像1:イベント告知のチラシ → 画像2:イベントに関する質問や予約のメール

画像1:ネットショッピングの注文画面 → 画像2:「届いた商品が違う」などカスタマーサービスへのメール → 画像3:カスタマーサービスからの返事

など、一つのテーマを共有する2つ以上の文章画像からの読解が必要になる問題も追加されました。この場合、メインの長い文章だけに目が行きがちですが、例えばメールであれば受信者送信者送信日時などの付属情報も見落とさないようにしましょう。

「このメールは誰宛?」という問題を読んでから焦って画像を行ったり来たりでは時間が勿体ありません。

 

「英語ができる」=「国語ができる」と同じ感覚に

ETSによると、今回の変更は日本と韓国で実施されるテストに適応されているということですが、背景としてはより実用的・日常的な英語を反映するためであると公式サイトにも記載されています。

暗記力だけに頼って本来の「語学」として英語を勉強しない流れはもう無しにしよう!ということですね。

国語の場合は「日本語」という言語を理解した上で様々な文章を読み、内容から自分なりに筆者の気持ちを考えたり、穴埋めをしたりすることが可能になります。言語として日本語を知っているから、出された問題の内容も理解できるし、聞かれたことへの答えも自分で考えられる。

やたらと漢字だけを覚えたり、熟語を暗記するだけでは必ずしも「国語が得意」とはなりません。言葉に含まれたニュアンスや、口語・敬語などを日々のシチュエーションから得て知っているから解ける問題もあるのです。

ところがこれが英語になると同じ「語学」なのにも関わらず、「英語が得意」と言う人は

  • たくさんの英単語を記憶している
  • 前置詞や接続詞を完璧に穴埋めできる

など、暗記力=語学力であると錯覚しがちなように思います。

ミーティングで自分の意見を簡潔に言えるとか、相手が言っている言葉を直訳でなく、微妙な差異として含まれる意味で理解するなどが本来役に立つ英語力であるにも関わらず、そういったことは度外視されてしまいがちです。

そして今まで言われてきた「TOEICの高得点はコツさえ掴めば難しくない」と言うのも結局、「暗記するべきところを詰め込んで挑めば良い」という、語学の勉強としては乱暴なものでした。

そうした状況から「TOEIC高得点=英語が得意」の図式がアヤフヤなものになり、特にその影響が強い日本と韓国に対して運営側の出題形式変更が後押しされたのではないでしょうか。

 

まとめ

いかがでしたか?

TOEICによく出る文法だけを参考書で押さえて、リスニングは要になる言葉だけを拾えるようなコツを身につけて・・・という勉強法を行ってきた方には、今回の出題形式変更は少ししんどいかとは思います。

今までは記憶力だけでTOEIC高得点を獲得していた方も、これからTOEIC受験に挑戦する方も、より実用的な英語のコミュニケーション能力を備えた上で受験することが求められることとなりました。

しかしそれはグローバルな人材を探す企業にとっても、英語をマスターしたいと思う人自身にとってもプラスで、「TOEIC満点でも英語を喋れない人」はきっと減少すると思います。

真のグローバルビジネスができる人材となるのであれば、TOEICの参考書にがんじがらめにされず、より自然でリアルな英語を吸収しましょう!

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