知ってる単語が出てこない?暗記だけで英会話が成り立たないワケ!
日本の英語教育ではありがちな英単語の丸暗記。
1000語覚えられる単語帳とか、ありませんでしたか?
しかし、学生時代にあれだけ覚えたはずの単語が
- いざ使おうとすると咄嗟に出てこない
- 知っている単語のはずなのに意味が思い出せない
- 意味は分かるけど一つの意味しか暗記していないので使い方の応用がきかない
という悩みを英会話を勉強中の方からよく耳にします。
中途半端にショボい英語力でアメリカに来た私よりも、よっぽど日本で受験勉強を経た方々の方が語彙力に関してはレベルが高いと思うのですが、あんなに覚えた単語を使いこなせないのは一体なぜなのでしょうか。
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今回お話したいと思ったことは大きく分けて下記の3つです。
- そもそもなぜ英語を話したいのか
- 英語を話したいのなら積極的に会話を!
- 手持ちのカードを増やす努力を
Contents
英語力を身に付けたいと思う理由を明確に答えられますか?
日本に生まれて日本語を話せたら、普通に生きているかぎり際立って生活に困ることもなく、清潔で安全でハイテクな日本で一生暮らすことができます。
英語が話せるからといって年収が2倍、3倍になるケースも少なく、日本語を覚えてアジアから出稼ぎに来る人たちとは状況が違います。
秩序が保たれ、人々は勤勉で真面目で親切。「スタンダード」のレベルが世界一高いと言っても過言ではない国が日本だと思います。
英語が話せなくても十分に仕事がある。その誇るべき事実は実は「英会話を勉強したい」動機を弱める要素にもなりうると思います。
漠然と「英語が喋れたらいいな〜」ではなく、この不自由の無い日本で英語を身に付けたい理由をまず確固たるものにしましょう。
英会話は文字通り「会話」で学ぶ
「詰め込み型教育」では読み書きはできるようになっても会話はマスターできません。
それでは何を意識すれば英語が身につくようになるのでしょうか。
咄嗟に出てこないのは定着が足りていないから
英語で “What is your name?” と聞かれたとき、何と答えますか?
- “My name is ○○.”
- “I’m ○○.”
こうした返事がすぐに出てくる人がほとんどだと思います。
どうしてすぐに答えられるか?それは定型文として頭に定着しているからです。
英会話というのはその通り「会話」なので、単語をいくら覚えても、きちんとパズルができなければ使い物になりません。
“My name is ○○.” も結局その形での丸覚えです。
「こう聞かれたらこう返す」という手持ちのカードが増えれば増えるほど、咄嗟に返せる言葉のバリエーションが増えるのです。
そしてそれは一朝一夕で身につくものでも、本で暗記すればある日突然使えるようになるものでもありません。
失敗しようが、発音が日本語訛りだろうが、言葉を返してくれる相手との会話を重ねることで初めて使えるようになるのです。
英語がとっさに出てくるようになるには、覚えるだけでなくアウトプットする機会が重要ということです。
心配しなくても語彙力はすでにある!
日本人である限りすでに基本的な英語のボキャブラリーは詰め込み英語教育で培われているはずなのです。仮に今は忘れていても、一度覚えられた単語です。絶対にまた覚えられます。
日本語を全く知らない人が日本語を読み書きしたいのなら、漢字の前にひらがな・カタカナから始める必要がありますが、私たちはすでにアルファベットを知っています。
有料教材をネットで吟味しなくても、好きな映画を英語音声+英語字幕で見てみるとか、海外ドラマも良いですね。恋愛コメディなんかは普段の生活で使う単語がわんさか出てきます。
少しずつでも自分のできることから始めると、ご自身の現在の語彙力・聞き取り力が分かります。
99%理解できなくても、一つでも聞き取れる単語があれば、それは自分の知識として次に繋がります。
まとめ
いかがでしたか?
単語をたくさん覚えることはもちろん自分の英語力の一部にはなりますが、「なぜ英語を話したいのか?」を明確にすることでさらなるやる気に繋がります。
せっかく詰め込んだ英単語を無駄にするのはもったいないので、ある程度すでに備わっている単語を定型文にして覚えるようにすると、自分の英会話の引き出しがグンとアップしますよ。
そして、覚えた言葉は覚えたままにせず、ぜひアウトプット(会話)する場所を設けて練習しましょう!
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[…] 以前の記事に書いた通り、この方も例によって語彙力はあるのだと思います。 […]
[…] 語彙力の話でも書きましたが、「耳で聞いた言葉を自分で発音する」というのは英会話を学ぶ上でとても大切なことです。 […]